997ターボTipのATF交換作業のご紹介です。
997ターボの前期車両まではTiptronicの為に従来通りのトルクコンバーター型のATとなります。
ATFは純正以外のフルードでも交換可能です。
フルード量を多く使用しますので、純正フルードの使用に比べお値打ちにメンテナンスできます。
もちろんオイルパン脱着清掃&ストレーナーは同時交換になります。
オイルパンや磁石への鉄粉付着も少なく、コンディション良好です。
オイルパンに溜まっているATFは約3.0ℓしかなく全容量の1/3以下しか抜くことが出来ません。
構造上、フルード全量を完全に抜く事が出来ないために、新油の注入と抜き出しを合計3サイクル以上行い、徐々にシステム内のフルードを新しくする方法でATF交換を行います。
最後にはテスターでATFフルード温度を測りながら、指定の温度に達した時にオイルレベルを調整して作業完了となります。
この様に全量を交換できない構造のため、酷く汚れてしまってからではなかなか綺麗になりませんので、こまめなATF交換がおすすめです。
定期的なATF交換により、シフトフィーイングはもちろんの事、トラブル予防にもつながります。
快適なポルシェライフをお過ごしくださいませ。
(過走行車でATF交換履歴が不明なお車はトラブルを誘発する恐れもございますのでご注意が必要となります)